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2007年11月21日更新

新線・新駅の周辺に注目!
 立地や交通のよしあしは、現在の状況だけでなく、今後どうなるかについても考えることが大切。特に、新線・新駅の動きは、街の将来性や資産価値に影響するだけに注目したいポイントです。たとえば最寄り駅からバス利用だったのが徒歩圏になったり、所要時間が短縮してぐっとアクセスが向上したり。そこで今回は、来春の開通を控えた首都圏の新線にスポットを当ててみました。周辺で販売される新築マンションも紹介します。
横浜市営地下鉄「グリーンライン」開業で、
港北ニュータウンに “Xゾーン”誕生

 横浜市内でひさしぶりの大型新線、横浜市営地下鉄「グリーンライン」が、2008年3月末に誕生します。ルートは、東急東横線の「日吉」駅からJR横浜線「中山」駅まで。全長約13q、10駅が、約21分で結ばれます。車輌は、鉄輪式リニアモーター方式で推進される「ミニ地下鉄」です。

図1.横浜市営地下鉄「グリーンライン」(4号線)(2008年3月末開業予定)

 グリーンラインは、港北ニュータウンの中央に位置する「センター北」と「センター南」の2駅で、既存の横浜市営地下鉄「ブルーライン」と接続します。同じホームで連絡しているため、最短1分で乗り換えられるとか。
 路線図を見ると、東急東横線と東急田園都市線に挟まれたエリアのちょうど真ん中で、グリーンラインとブルーラインがX字を描くようにクロスしている形に見えますね。首都圏で1〜2位を争う人気沿線の両方に出られる、ホットスポットになるといえるかもしれません。

横浜市営地下鉄「ブルーライン」(左側)と同新線の「グリーンライン」(右側)の軌道が並行して走る。奥の中央が「センター北」駅。 横浜市営地下鉄「ブルーライン」(左側)と同新線の「グリーンライン」(右側)の軌道が並行して走る。奥の中央が「センター北」駅。

 この新線開通と並行して東急東横線の改良工事が進められています。
 まず、東京メトロ南北線や都営三田線と相互直通運転をしている東急目黒線は、現在のところ東急東横線の「武蔵小杉」駅まで乗り入れていますが、08年6月に「日吉」駅まで延伸される予定です。さらに12年度には、後で述べる東京メトロ「副都心線」と相互直通運転を始める計画。そうなると、横浜から新宿や池袋まで乗り換えなしでつながることになります。グリーンラインと東急東横線の乗り換えは「日吉」駅で3分程度とスムーズなので、都心エリアへのアクセスは格段に向上するでしょう。

 グリーンラインが開通する沿線エリアでは、新築マンションの供給も豊富です。なかでも港北ニュータウンが中心エリア。たとえば「センター北」駅からバス便だったのが、グリーンラインの「北山田」駅から徒歩便に改善するという物件が少なくありません。もともと「センター北」や「センター南」から近い物件でも、利用沿線が2路線に増えることで確実にフットワークは軽くなります。この秋から来春にかけての注目スポットといえそうです。

表1.横浜市営地下鉄「グリーンライン」沿線の新築マンションの例
物件名 最寄り駅
グリーンライン開業後 現在(ブルーライン)
ライオンズ横浜すみれが丘
マスターズレジデンス
「北山田」駅徒歩15分 「中川」駅徒歩14分
Angelレノス港北
アクティアコート
「北山田」駅徒歩9分 「センター北」駅バス10分、徒歩2分
Angelレノス港北
ブリジアコート
「北山田」駅徒歩16分 「センター北」駅バス14分、徒歩2分
ライオンズ港北ニュータウン
オーセンティックハウス
「北山田」駅徒歩10分 「センター北」駅徒歩15分
パークホームズセンター北
ブランプレミア
「センター北」駅徒歩4分 「センター北」駅徒歩4分
リリーベル港北CenterCube 「センター北」駅徒歩9分 「センター北」駅徒歩9分
港北センターヒルズ 「センター北」駅徒歩5分 「センター北」駅徒歩5分
リステージセンター南
アクシオ
「センター南」駅徒歩7分 「センター南」駅徒歩7分
グランスイート
センター南
「都築ふれあいの丘」駅徒歩7分 「センター南」駅徒歩12分
ヴィスタシア港北の丘 「川和町」駅徒歩13分 「センター南」駅バス11分、徒歩2分
※グリーンライン、ブルーラインはいずれも横浜市営地下鉄。グリーンラインの所要時間は予定
新交通「日暮里・舎人ライナー」 未開拓ゾーンで、新たな開発の期待
図2.新交通「日暮里・舎人ライナー」(2008年3月末開業予定)

 2005年に開業した「つくばエクスプレス」に続いて、08年3月末に、東京都23区北東エリアにまたまた新線が生まれます。荒川区と足立区にまたがる新交通システムの「日暮里・舎人(とねり)ライナー」です。
 ルートは、JR山手線「日暮里」駅からほぼ真北に伸びる9.8q。13駅を約20分で結びます。足立区内は道路の「尾久橋通り」の上空を走る形です。

 新交通システムというのは、道路の上部を立体的に活用した専用軌道をゴムタイヤ式の小型車両で走るタイプのこと。コンピュータによる自動制御で運転されます。臨海副都心を走る「ゆりかもめ」、神戸新交通「ポートライナー」などと同じタイプです。

 これまで足立区の西側エリアは、鉄道の最寄り駅からバスで20〜30分、ラッシュ時の渋滞にまきこまれると1時間かかる場所もありました。23区内にもかかわらず、“陸の孤島”ともいわれていた地域です。逆にいえば、未開拓ゾーンが豊富に残っているといえるかもしれません。

「日暮里・舎人ライナー」の終点「見沼代親水公園」駅 「日暮里・舎人ライナー」の終点「見沼代親水公園」駅

 各駅周辺では、バスターミナルや駅前広場などが整備中ですし、土地区画整理事業もいくつか進められています。現在は、まだ物件数は少ないのですが、今後の開発が期待されそうです。鉄道よりも少し輸送力は落ちますが、今回の新交通システムが導入されることで、新しい住宅地として見直されるのではないでしょうか。

表2.日暮里・舎人ライナー沿線の新築マンションの例
物件名 最寄り駅
日暮里・舎人ライナー開業後 現在
アデニウム田端 「赤土小学校前」駅・「熊野前」駅、ともに徒歩6分 JR京浜東北線・山手線「田端」駅徒歩15分
イクシア西新井 「江北」駅徒歩9分 東武大師線「大師前」駅より徒歩7分、東武伊勢崎線「西新井」駅徒歩16分
グローベル
ザ・プレイス
舎人親水公園
「舎人」駅徒歩11分 東武伊勢崎線「竹ノ塚」駅バス10分、徒歩4分
メイツ見沼代親水公園 「見沼代親水公園」駅徒歩1分 東武伊勢崎線「竹ノ塚」駅バス約15分、徒歩1分
アーデル見沼代親水公園 「見沼代親水公園」駅徒歩4分 東武伊勢崎線「竹ノ塚」駅バス約12分、徒歩2分
東京メトロ「副都心線」の開通で、マルチ・アクセスのスポットが増加
図3.東京メトロ「副都心線」(地下鉄13号線)(2008年6月開業予定)

 東京23区内の目玉といえば、08年6月開業予定の東京メトロ「副都心線」でしょう。池袋から新宿三丁目を通って渋谷までを結ぶ8駅、8.9qです。鉄道ではJR山手線・埼京線の内側を並行して走り、道路としては「明治通り(環状5号)」の地下を通る形になります。急行運行も予定されていて、「池袋〜渋谷」間の所要時間は埼京線と同じくらいになるとか。

 既に山手線の内側は地下鉄網が縦横に走っているので、副都心線によって交通アクセスが格段に上がるというケースは少ないかもしれません。ただ、最寄り駅から徒歩10分以上かかる空白地帯がさらに減って、複数路線を利用できるマルチ・アクセスのスポットが増えるといえるでしょう。目的地に応じて路線を使い分けることで時間短縮も可能です。

 「池袋」駅からは東武東上線へつながる東京メトロ有楽町線と相互直通運転が行われ、「渋谷」駅でも前述の通り東急東横線とダイレクトにつながる予定です。これによって埼玉南西部から都心を抜けて横浜までの広域鉄道ネットワークが構築される、ということのようです。

 この沿線の新築マンションは中小規模の物件が多いようですが、タワーマンションも時折出ています。都心回帰といわれながら港区や湾岸エリアが注目されてきましたが、渋谷・新宿・池袋という三大副都心にも再び熱い視線が集まるようになるかもしれません。

表3.東京メトロ「副都心線」沿線の新築マンションの例
物件名 最寄り駅
副都心線開業後 現在
シティテラス目白 「雑司が谷」駅より徒歩4分 JR山手線「目白」駅徒歩11分ほか
グランベル西早稲田
ラフィーネ
「西早稲田」駅徒歩10分 東京メトロ東西線「早稲田」駅徒歩5分
エム・ブランド
新宿戸山公園
「西早稲田」駅徒歩5分、「東新宿」駅徒歩12分 JR山手線「新大久保」駅徒歩10分ほか

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